〔日本食糧新聞〕2013年11月11日(月)発行 10ページ 東京システムハウスとインフォマート データ連携開始
〔日本食糧新聞〕2013年11月11日(月)発行 10ページ
東京システムハウスとインフォマート データ連携開始
【TOREPASとASP規格書で転記ミス防ぎ効率化】
東京システムハウスの商品規格書管理システム「TOREPAS(トレパス)」と、インフォマートの「ASP規格書システム」のデータ連携が1日から始まった。TOREPASのデータベースからASP商品規格書に自動転記されることで、食品企業の業務の手間・時間の削減と、アレルギーや原材料などの転記ミス防止は可能となり大幅な業務効率化実現できる。2015年までに100社での導入を目指す。TOREPASは川上の食品メーカーで、ASP規格書は川下の卸、外食、小売とそれぞれ得意分野が異なる。両者をつなぐ正確な商品規格書が、メーカーから卸を通じて外食産業や小売に流通することで、消費者からの問い合わせへ速やかな対応が可能となる。
【消費者対応も速やかに】
消費者の「食の安全・安心」に関する意識が高まり、食品企業にとってアレルギー物質や賞味期限、栄養成分、原材料、食品添加物の使用状況などを記載した安全管理情報をまとめた商品規格書の情報管理・情報流通は必要不可欠となってきている。
しかし、消費者に一番近い小売業、外食企業で個々の情報項目の使用が異なり、食品メーカ、卸などの負担が大きく、小売業、外食企業にとって問い合わせても反応が遅いなどの問題があった。規格書を管理するシステムでも互換性がない場合もあり、食品企業の負担が大きかった。
東京システムハウスは食品メーカー向けにTOREPASのサービスを06年から開始、食品や原材料の商品規格書を一元管理できるシステムとして13年10月現在105社に利用されている。インフォマートはフード業界共通のフォーマットによる商品規格書のデータを交換できる「ASP規格書システム」 のサービスを05年から始めている。食品メーカー、卸、外食など5300社が利用している。
TOREPASは主に食品メーカーで使用され、ASP規格書システムはメーカー、卸、外食など幅広い分野で使用されている。TOREPASを持っている食品メーカーはデータを入力すればASP規格書システムに転記され、従来、手作業で転記していた業務の手間、時間の削減と、転記ミスの防止が可能となる。大幅な業務効率化を実現できる。
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