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会社の利益を上げる方法とは?収益と費用の関係から見た利益の上げ方

会社にとって、とりわけ大事な数字である利益。今回は、会社の経営成績を表す、利益について見ていきましょう。

会社の利益を上げる方法とは?収益と費用の関係から見た利益の上げ方

最終更新日:2017年2月10日

目次

利益を上げるために知っておきたい収益と費用の関係

会社のもうけである利益は、収益と費用の差として求められ、以下のように計算されます。

利益 = 収益 - 費用

収益は売上がその大部分を占め、費用は事業のためにかかるコストをいいます。収益が大きければ大きいほど、費用を抑えれば抑えるほど、利益は大きくなります。そのために、会社ができることは何でしょうか。

会社の利益を上げる方法

会社の利益を上げるために、まず売上を上げることから見ていきましょう。売上を上げるためには、いかにして注文を増やすか?いかにしてユーザーを増やすか?などを模索することとなるでしょう。

次に、利益を上げるもう一つの要素、費用を見てみましょう。コストをカットして、利益を増やす方法です。コストカットというと、費用の大部分を占める取引業者や取引条件の見直し、設備を入れ替えて効率化を図る、などが考えられます。

このように、大きく見えるコストを削ることで費用を減らし、利益を増やすということが想定される一方で、ひとつひとつの金額は小さくて目立たないが、積み上げてみると結構な金額になるものがあります。それが、固定費です。

固定費の見直しで利益を上げる

固定費とは、毎月・毎期と、売上や取引の増減に関わらず生じる費用をいいます。売上や取引数の増減に連動する変動費とは異なり、基本的には会社が赤字の状態であっても生じてしまいます。今回は、そういった固定費の中でも、不必要と思われるものを洗い出してみましょう。

不必要な固定費とは、どんなものがあるでしょうか? 業種や業態によって異なりますが、例としていくつか挙げてみましょう。

・ほとんど使われていない設備の維持、保守に係る費用
・付き合いで入っている会の会費
・読んでいない、積み重なっているビジネス誌の定期購読
・キャンペーンで安いからと加入したサービス

など、挙げればキリがありませんが、「過去の段階では必要とされ、支払いが開始されたが、時の経過とともにその意味が薄れているもの」と考えることができます。

ほとんど使われていない設備のための維持、保守に係る費用なら、除却することでその支払いを抑えることが出来ます。

付き合いで入っている会の会費、読んでいないビジネス誌は、多くの方が想像しやすいでしょう。こういったものは、「いつかどこかで役に立つかもしれない」という思いから、退会・解約することが出来ないことも多いかもしれません。ただ、足が遠ざかっている会や、読んでいない雑誌に期待できることは限られているでしょう。会費であれば月に五千円なら年間で六万円です。定期購読についても何冊か契約していれば、馬鹿にできません。

固定費を見直すことで得られるもうひとつの効果

不必要な固定費を見直すことで得られる効果はこれだけではありません。


使われていない設備に係る維持・保守費用であれば、契約の解除とともにその設備自体を除却することで、新たに作業スペースを確保することが出来ます。また、付き合いで入っている会への断りや、読んでいない雑誌が積み重なっていることへの気がかりがなくなれば、その分、本業へ費やす労力を生み出すことができます。これにより、生産性や業務効率の向上に寄与することができ、さらなる経費削減も期待できます。

このように、不必要な固定費を見直すことは、直接的に費用を減らせるだけでなく、間接的な効果も見込めます。

まとめ

固定費は、基本的に支払いが開始されると、こちらから辞めるという申し出をしない限りは、半永久的に引き落としが続くことになります。たとえ使っていなかったとしても、です。

そして、そういった費用はこれまで長い間続けてきているということから、止めるタイミングを逃しがちです。止めようと思いつつも、「今でなくても良いか」となるわけです。

ここまで、会社の利益に影響を及ぼす費用のうち、いま不必要かもしれない固定費について考えてきました。これらの費用は一つ一つは決して大きいものではなく、月に数千円単位かもしれません。しかし、それがいくつも積み重なり、かつ、いくつも事業所がある場合には何十万円という単位になることもあります。

費用を減らして利益を立てるのも、売上を伸ばして利益を立てるのも、いずれも同じことです。売上にしのぎを削って小さな利益を積み重ねるビジネスモデルがあることを考えれば、不必要な固定費を削って何十万円を稼ぐのも十分価値があることです。間接的な効果として生産性や業務効率の向上についても期待できます。

まずは、不必要な固定費がないか、見直してみましょう。どこかのタイミングで一度に着手してしまえば、その後ずっとその効果は続くのですから。

※本記事は更新日時点の情報に基づいています。法改正などにより情報が変更されている可能性があります。

著者プロフィール

野田 翔一

1985年生まれ。千葉商科大学大学院修了。税理士。
都内税理士法人を経て、現在は野田税務会計事務所に所属。

野田税務会計事務所ホームページ
https://www.zeirishi-noda.com/
税理士 野田翔一 シゴトブログ
http://zeirishi-noda-blog.com/

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